「小江戸」と称される観光都市、川越の街を朝から夜まで歩き回ってみましたが、古い街並みが醸す空気をのんびり楽しむのであれば、断然「朝」がお勧めです。
・「かわごえ大師」喜多院
・川越の名物はやっぱり「鰻」
・「東照宮」はちょっと可哀想な感じ
・一味違う「風鈴」が涼やかな「川越不動」
・昼の「一番街商店街」はお勧めしません
本川越駅のプリンスホテルを起点に朝から川越を街散歩。大正浪漫通りから一番街商店街を抜けて、川越氷川神社で写真を撮りまくった後、今度は「喜多院」周辺で昼食をとりつつ散策。
2023.08.11
川越街散歩[朝]
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2023.08.11
フォトジェニックな神社(川越氷川神社★★☆,川越)
川越一のフォトジェニックポイント(かもしれない)氷川神社。それほど大きいわけではありませんが、昼も夜も「映える」仕掛けがいっぱいで、その分...
「かわごえ大師」喜多院
氷川神社から適当に南へ向かって歩いて「喜多院」へ。
ここは一瞬「かわさき大師?!」と見間違ってしまった「かわごえ大師」の別名を持つお寺で、徳川家とはかなり強い因縁があった様。建立自体いはもっと古い様ですが、家康公の時に僧正が会って寺領を与えられ、その家康公の遺骨が久能山から日光へ移される途中で逗留した縁で「東照宮」が作られ、さらに火事でいろいろ焼けた時には家光公の命令で江戸城内の建屋を移築されるなど。そのおかげでかなり多くの文化財(江戸城にあった家光公が生まれた部屋とか春日局の部屋とか)が遺されているそう。
さすがに境内は結構広く、立派な本堂の他にもいくつもの塔が建てられていたり、また500羅漢など見どころがいっぱいらしいです(見なかったけど)。
また境内にはビールなども売っている「厄除け団子」の売店があり、その脇の東屋には「新型コロナ感染防止のため、しばらくお酒を飲んで騒ぐのは禁止」(と書かれていた様な)看板。普段はお酒もOK!な、おおらかなお寺なのでしょう。
川越の名物はやっぱり「鰻」
そろそろお昼の時間になったので、せっかくなので川越の名物とされる「鰻」狙いでgoogleマップをチェック。本当は予約しておけばよかったんだけど、と思いつつ、ちょうど近くにあった「徳川」にダメ元で電話してみたら「今ならOK」との嬉しい返事(食後の街歩きでも多くの鰻屋さんを見かけましたが、どこも行列。スンナリ入れてとてもラッキーでした)。
せっかくなので白焼と蒲焼の両方を食べたくて、白焼きのご膳と蒲焼の鰻重を注文。またどうせなら、ということで蒲焼は「上」で頼んだら、重に入れるため端を折り返すほどにビッシリで、しかも櫃まぶしもできる様に出汁と薬味が添えられていて、スッカリお得気分。
もちろん白焼、蒲焼のどちらも肉厚のフワフワで、また蒲焼のタレも濃すぎることがなく、あっという間にペロリ。
あわせて頼んだ肝ポン酢もコリコリで、全て美味しくいただきました。
唯一残念だったのは、ここは個室のみのお店の様で、椅子席ではなかったこと(他の部屋の様子は確認してませんが)。畳&座布団で座るのはかなり久々で、結構辛かった…
「東照宮」はちょっと可哀想な感じ
お腹がいっぱいになった後は、家康公を祀る「仙波東照宮」へ。
実は東照宮は、直接の縁があったり無かったりを取りまとめて日本各地に500ヶ所以上あるそうですが、ここ仙波東照宮は家康公の遺骨を久能山から日光へ移す際に喜多院に一時逗留した縁で作られた、ということなので、他の有象無象よりは由緒正しそう。
…なのに、なんとなく全体的に劣化が進み、埃が取りきれていなくて、また社務所なども無く、どうも寂れた感じが否めません。
元々は喜多院の一部として作られたのですが、明治になって神仏分離令により離されてしまったため、結果として管理が行き届かなくなってしまったのだろうなぁ(お寺と違って檀家とか無いし…)。
一味違う「風鈴」が涼やかな「川越不動」
先に訪れた「喜多院」は不動明王をお祀りするお寺でしたが、それに並ぶ様に位置する「成田山川越別院」の御本尊も、当然その名が示す通り、不動明王。別名「川越不動」と呼ばれる一方で、日本各地にある成田山別院の中で、最初にできたものとのこと(別院を名乗る様になったのは明治になってから、らしいですが)。
(ちなみに、喜多院の別名が「川越大師不動尊」で、こちらは「川越不動尊」。「大師」が付く方がエライのかな?それとも「成田山」の方が強力?)
その名の通り、確かに本堂の内装は横浜の成田山にそっくりでした(新勝寺は行ったことがないのでわかりませんが…)。
氷川神社に対抗したのか(?!)境内右手には「風鈴回廊(風鈴天井?!)」。こちらはガラスではなく鉄風鈴なので、また違った音色を楽しめますが、残念ながら陽光や燈明の灯りに煌めいて、とはならず、フォトジェニック度(!?)では敵いません…
昼の「一番街商店街」はお勧めしません
喜多院まわりを一通りまわって、一旦ホテルへ戻る前に、ちょっとだけお土産を買うために再び一番街商店街へ。
もちろんどのお店も開いていて、道もお店も観光客で一杯。もともとこの一番街商店はバスなども通る往復2車線の主要道で、もちろん歩道は整備されていますが、幅は普通の道路並み、2人並んで歩けるけどすれ違いは気を遣う、というスペースしかなく、でもそこに店から出てくる人、店に入るために並んでいる人、お店で買った食べ物を立ち食いしている人、飲み物やソフトクリームを持ってふらついている人、北へ行く人、南へ行く人…とにかく人が溢れていて、でも車も軽く渋滞気味になるほど走っているので車道へはみ出すのはとても危険、という状況なので、自由に歩くこともままならず…
当然喧噪とは言わないまでも、かなりの賑やかさ。残念ながら古を感じながらゆっくり見て歩く、というのはとても無理。もしかしたらこれが「小江戸の活気」なのかもしれませんが、まぁここを楽しむのであれば朝来ることを強くお勧めする次第です。
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